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日記

ずっとずっと大好きだ

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うちの猫が今日の朝、永い眠りにつきました。


陸。オス。2歳。


陸はほんとに臆病な猫だった。毎日毎日何かに怯えていた。大きな耳に長い尻尾、いくら食べても太らない体。そのわりに鳴き声だけは一人前に大きくて。最初来た時は澄んだ鳴き声だったのに、鳴きすぎてガラガラ声に。にゃーにゃー毎日鳴かれるとさすがにうんざりもした。だけど逆に静かだと心配だった。元気ないのかな?とか、いじめられたのかな?とか。陸はうちの周りの野良猫からよくいじめられていた。実際に見たわけではないけど、そうとしか思えなかった。気が小さいから。
外では嫌な思いをしても、うちの中では幸せに過ごしてほしくて、たくさんの愛情を注いだ。私は猫大好きだから、世話とかそんなのは、ちっとも苦じゃなかった。一つ一つの仕草がかわいくて、いとおしくて、ずっと一緒にいても飽きなかった。私が椅子に座ってると膝の上に乗ってきて、幸せそうに寝ていた。私が唯一、陸の安らげる場所だったのなら、すごく嬉しい。
何日か帰ってこない日もあって、心配でたまらなかった。帰ってきたと思ったら、いつものうるさい声でにゃーにゃー鳴いて。体を見ると、今まで以上にやせ細っていて、怪我もしていた。病院に連れて行かなくても、陸はずっと怪我とか熱とか、自分の力で治してきた。あまりにひどい怪我の時は、さすがに泣けたけど。それでも陸は自分の力で治してきた。あのほそっこい体のどこに治癒力があるんだろうと、いつも不思議に思ってた。がんばってたんだね、一生懸命。頭を撫でると、幸せそうに目を細めて喉を鳴らして。私も幸せもらえた。陸がいるだけで嬉しかった。うるさくて馬鹿で弱虫で、他の猫には嫌われるけど、家族の中では愛される存在だった。その中でも私は一番陸を愛してる。
食欲も出てきて、ちょっと太ってきたなって喜んでたのに、2日ほど帰ってこなかった。3日目、見かけた姿は、かなりやせ細っていて。目も、半分死んでいた。私が近づくと「にゃー」と、弱弱しく鳴いて、胸が痛んだ。家に入っても何だか変な感じで、水は飲んでも餌は食べなかった。いつも「にゃうあう」とか言ってむしゃむしゃ食べるのに。明らかにおかしかった。こんなに痩せてて、この暑い夏を乗り越えられるのかなって思った。全然食べないし、余計心配だった。
次の日も次の日も、全然ご飯食べなくて、鳴くのもやっと、歩くのもやっと、という感じだった。寝そべったらそのまま動こうとしないで、死んだように眠る陸。目には涙が溢れてて、それをふき取ったとき、なんかもう駄目だなって思った。お父さんが色々使って牛乳飲ませた。そしたらごくごく飲んで、これを繰り返せば元気になるな!ってすごい思った。だってどんな怪我も自分で治してきた陸だもん。このくらい大丈夫だって。陸はいっぱいとは言えないけど、牛乳を飲んでまた眠った。私は「早く元気なれよ。大丈夫だよね」って、陸の顔をわしゃわしゃした。しあわせそうだった。
朝方、変な声がして目が覚めた。お父さんとお母さんの足音がバタバタ聞こえて、お母さんの「もうだめだよ」と泣く声がした。私は慌てて部屋を出て、様子を見に行った。そしたら陸が苦しそうに咳をして、痙攣してた。なんでこんな苦しそうにしてるのに自分は何もできないんだろうって、ただ見ているだけしか出来ない自分が嫌でたまらなかった。陸って名前を何度か呼ぶことしかできなくて。呼んでも陸に聞こえてるのか聞こえてないのか、わからない。ほんとにほんとに苦しそうで辛そうで、今まで見たことのない姿に目を覆いたくなった。
陸は少しの間痙攣し続けて、そのまま動かなくなった。目の前のことが普通に信じられない。夜はあんなに牛乳飲んでたのに。今から良くなるんだったんでしょ?なんでこんな急にいなくなっちゃうの?あの聞こえてきた変な声は、陸の声。くるしかったんだよね、いっぱい。何もしてあげられなくて、ほんとにごめんね。本当に幸せだったかなって、動かなくなった陸を見て思った。辛いことばっかりだったんじゃないかって。私何かしてあげれてたっけって。タオルに包まれる陸。もう二度と見ることはできない。またその内動き出すんじゃないかってちょっとどこかで期待してた自分がいた。でもそんなことはなくて、ただただ時間が過ぎた。陸は動かない、もう二度と、あのうるさい声を聞くことも、幸せそうな顔も見ることができない。
大好きで大切で、存在しているのが当たり前だったのに。いきなりすぎだよ馬鹿。私もうすぐ面接なのに、心はぼろぼろだよ。陸のこと考えると涙が止まらない。もっといっぱい抱いて撫でてあげればよかったかな。ちゅうとかも、いっぱいいっぱいしとけばよかったかな。陸の辛かった人生、ちょっとは和らげられてたかな。
今でもひょっこり帰ってきて、うるさい声で鳴くんじゃないかって、姿を捜す自分がいる。いつも寝ていた場所とか、餌を食べる場所とか、陸の姿が目に焼きついてる。猫だけど、人間と一緒だよ。こんなに大切に思ったことなんて、なかった。他の猫に嫌われてた分、私がいっぱい愛してあげなきゃって強く強く思ってたから。
陸は、楽になったんだ。そう自分に言い聞かせて、過ごすけど、やっぱり駄目。私は陸がいなきゃすごく寂しい。そういえば陸って、名前付けたの私だっけ。かっこいい名前だよ、陸。りくりくりくりく。あんたは世界一可愛い猫だよ、私の大好きな猫だよ。だけど、もういない。現実って無情だ。


陸は2年間、頑張って頑張って生きてきました。
ゆっくりおやすみなさい。あいしてる。
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~ Comment ~

こんにちは

私も何度もこの想いを経験しています。

何度も泣いて
泣いて
泣いて・・・

それでも私は今も猫を飼っています。
好きだから・・・

そして亡くす悲しみ以上に大切な何かを彼等は私に与えてくれるから。

今は悲しい時期かもしれないけど。
いつかその子の思い出を笑って話せるときがきますよ。

天国へ旅立った彼が幸せでありますように

大切な存在をなくしてしまう悲しみは測り知れませんね。
ですが私も猫を飼い続けたいと思います。
気持ちはモモさんと同じです。
コメントありがとうございました。
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